スピンクシリーズの最終巻。
スピンクが笑っているかのような表紙の本です。
保護犬としてやってきたスタンダードプードルのスピンクから見た、主人ポチと奥さんの美微さん、兄弟犬のキューティー、黒いトイプードルのシードとの生活を書いている本です。
著者の町田康さんは、愛猫家で猫の保護活動もされています。
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犬を飼っている人にはたまらない
犬ってこんなこと考えていそう、とか共感できる部分が多くシリーズの中で一番、分厚かったのですがスラスラ読み終えてしまいました。
スピンク、キューティー、シードの穏やかな日々、そして主人ポチの失敗談、ポチはいつもやらかしてくれます。
不器用なポチには呆れてしまいますが、町田夫妻の愛犬への愛情が伝わってきます。
中表紙に可愛いスピンクと思われる足型が。
トイプードルを飼われている方は、スタンダードプードルの大きさを実感しますよ。
他にも可愛い写真がいっぱいで、ほっこりします。
『スピンク日記』にスピンクとキューティーが、『スピンク合財帖』にシードが来た、いきさつが書かれています。
お別れは突然に
大型犬の寿命は短い。わかってはいるものの、スピンクは若い時とは違いはしゃぐことが少なくなっていました。
元気に旅行に出かけ、一か月ほどで亡くなってしまったスピンク。
ラストはキューティーが語っています。
ポチの落ち込み具合といつもニコニコ顔で写っているスピンクの笑顔が切ないです。
このシリーズはこれでおしまいですがスピンクは、みんなに可愛がってもらって幸せだったんじゃないかなと思います。